出版社に勤務していたとき、社長が僕によく話してくれた。
「おう!中村ぁ、釜石知っとるか?新日鉄釜石」
社長も三重県の元高校ラガー、ラグビーが大好きな方だ。でも僕の時代は釜石のV7が成り、翌年からは平尾誠二の神戸製鋼がやはり7連覇をする時代。正直、松尾雄二の最後の雄姿がギリギリ分かるくらい。
「釜石はなぁ、東北の小さな港町だ。寒い地方で鍛えに鍛えられて年に一回、東京に出てきて関東や関西の猛者たちをことごとく粉砕してまた北の港町に帰っていく。日本のラガーマンたちは彼らを畏れて『北の鉄人』と呼ぶ、どうだ?かっこええだろぉ!」
僕はこの「釜石伝説」が大好きだった。
社長はプレゼンの天才だ、この話口調は何回聞いても本当に楽しかった。今は自社のラジオ局で毎週世間にモノ申しておられる。
「芸能文化の地域主権」を提唱してはや29年が経とうとしている。
文化不毛の地と蔑まれたこの名古屋で、才能あふれる若者達とともに名古屋発独自の芸能文化を創っていきたいとずっと思っていてきた。
親も友人も捨てて、世話になった人たちにウソをついて、夢を抱いて東京に行って。心身共にズタボロになって最後は音信不通になった子を何人も見てきた。つい昨年も、90年代にコンテストで優勝した女性に話を伺おうとしたら、自殺していた。
いま、時代は大きく変わろうとしていて。
東京で仕事に恵まれず、飲食店と兼任していたタレントが、地方に完全移住してテレビやラジオのレギュラーで生計をたててる人たちが増えている。
地方といっても名古屋圏や九州や近畿・東北の広域テレビ局のある大都市圏で、だが。
地方に住んでても、ちゃんと仕事できるスキルを身に着けるかどうか?
それができたら大きなリスクを冒してまで、勝ち目の薄い勝負にでなくていい。
地元に住んで、ちゃんと芸能人として生計を立てて、たまに東京行って大手相手に暴れまくる。
僕はあの時代勝ちまくった新日鉄釜石を目指していたのかもしれない。
今回、日本を代表する美少女コンテスト「ミスマガジン」が7年ぶりに復活して、delaのメンバー沢口愛華がベスト16に選出された。
そしていよいよ明日、2018年7月17日火曜日午後
伊藤麻衣子、斉藤由貴、さとう珠緒、細川ふみえ、山田まりや、中川翔子、安田美沙子、岩佐真悠子、北乃きい、倉科カナ、桜庭ななみ、新川優愛、衛藤美彩
錚錚たる面々、歴代のミスマガジングランプ・準グランプリ
この日本の芸能史に、新たに美少女の名前が発表される。
結果?知らん。
まあ、明日WEBで、翌朝にはスポーツ新聞各紙、朝のワイドで紹介されるでしょう。
沢口愛華の美貌と才能は全国のマガジン読者に知れ渡った。
3,000人近くの美少女たちの中からベスト16に選ばれただけでも快挙
でも。日本有数の美少女が集まる我々名古屋のdelaは、過去にヤングジャンプベスト5が片岡かずさ、ベスト3が瞳さとみ・早見紗英・沢井里奈。
(ちなみに新人の村田万葉はちゃおガールで準グランプリ、レジェンド河合リカはミスティーンJAPANの東海代表)
もう、delaには唯一無二の頂「日本一」しかない。
「メジャーデビュー」も「オリコン順位」も近年までカネで買えた時代が続いて、年末の新人賞はそのとき初めて見るひとたち。
カネと権力と忖度の時代に、もうみんな辟易してる。
俺たちはカネで買える偽物の栄誉など全く興味がなかった。
出版業界にはまだ純然たる正義が残ってると信じている。
カネを積まれても、大手からの働きかけがあっても、動じないプライドと歴史を誇る出版業界。
それが芸能界に残された聖域
それこそが7年ぶりの「ミスマガジン」
そして我々は日本最高峰の美少女アイドルユニットを標榜する名古屋発「dela」
さあ、巨大な山を動かそう!
大男のタックルを引きずってトライしよう!
鉄の天井をダイアモンドの拳で突き破ろう!
いよいよ明日、東京護国寺、講談社本社で記者発表
名古屋からグランプリが出れば初代伊藤麻衣子以来36年ぶりか?
さあ、結果を見届けよう!
明日につづく