◆名古屋業界ウラチャンネル　～有馬記念LIVEのヒミツ～

本日、有馬記念のイベントでJRA中京競馬場へお越しいただきました皆様、ありがとうございました

久々のギョーカイ裏チャンネルです。

名古屋の業界の方も、そうでない方も「ふむふむ」「なるほど」といった感じで読んでください。

衆議院選メインイベントキャラクター、世界的ゲームのキャラ、新進のアーティストとのコラボレーション・・・・

今、delaには本当にたくさんの引き合いをいただけるようになりました。

通常、我々の業界ではイベントや催事ごとにクライアントからオリエンテーションシートが配布され、それを基に各広告代理店や企画会社さんが企画書をクライアントに提出します。

それを「企画コンペティション＝コンペ案件」といい、その中で最優秀な企画と会社が選ばれます。

今回のJRA中京競馬場さんのイベントも企画コンペだったのですが

通常、県や市のイベントでもdelaを中心に企画を立てていただくことも多いのですが、

（妖怪ウオッチに負けるまではdelaが参加したコンペは8連勝くらいしました）

今回の有馬記念イベントの各社からdelaへの出演問い合わせ案件は実に10件以上

しかも２日間くらいでの話です。

なぜか？

後日、初めてオリエンシートを見せてもらったのですが、その中の1ページに「地元のアイドルを起用したイベント」が必須項目となっていて、そこには４～５組のアイドルのロゴと写真が添付してありました。

「ほう・・・」

さすがはＪＲＡです。良く調べて選りすぐってありました。

昨今、よく調べもしないで、会社でも事務所でも活動実績もないグループを巧妙に混ぜ込んだような、「自称プロデューサー」一部のヤカラだけでアイドルを選抜してしまうという残念なことがここ名古屋でも起こってしまっています。が、一流企業はやはりきちんとしています。

しかも嬉しいことに、その最上段に大きく「dela」と記載してありました。

「中村さん、アナタもお分かりだと思いますが、これは『ｄｅｌａは絶対に外せない』というサインです。来年以降もう愛知県ではｄｅｌａを外すことはないでしょう。それだけの実績をｄｅｌａはすでに完成しておられます。」

「実績」とは、彼女たちの努力と、親御さんのバックアップ、そしてファンの皆さんの熱心な応援の賜物であります。

ところが、今回の案件には名古屋美少女ファクトリーとしてはどうしても承諾できない条件が記してありました。

簡単に言えば『4組のアイドルを競わせ、負けたチームは出番はなくなる。そのためにファンには馬券を買わせることを煽る』内容です。

何度も書いていますが、名古屋美少女ファクトリーは

自身のCDさえ「無理して買わないでいいです」と謳っている事務所です。

そのため10枚を超える購入特典は存在しません。

僕はメジャーレコード会社との話し合いの席で「金持ちのファンを集めて2万枚買わせろ」と担当に言われ、その場で机を蹴って席をたって帰って、出入り禁止になったような男です。

ブロマイドを大量購入する方にも「無理していないですか？」と声をかけムッとされた経験がある方もいらっしゃるでしょう「お前に俺の金のこと心配してもらわんでいい」と。

そんな感じですので、勝ち馬投票券購入をウチが先頭に立って煽ることはどうしても承服できませんでした。

各代理店もそんな事情をよくご存じで

「あ、中村さん？たぶん他からも連絡きてると思うのですが・・・そして多分他の代理店も言いずらそうにしてると思いますが・・・・・」

たいてい皆様、そういう電話の掛け方をしていただけます、お気遣いに感謝します。

僕は今回のイベントにはdelaとして一切参加しない明確な理由書を作成し、混乱をさけるために全代理店一律に出演NGのお答えをしました。併せて、出演可能な別候補をご紹介させていただきました。

ところがOS☆U時代から付き合いのあるご担当からある日電話が

「あ、中村さん・・・他からも連絡きてると思いますが・・・」

「あ、その話、うちは無理です、でも出演可能なグループはご紹介させていただきます」

「そう言うと思ってですねまあ、一度お会いしましょう」

打合せの席では『どうしてもdelaは外せない』『出演のための条件を逆提案してほしい』とのことでした。

なるほどそんなオキテ破りのオリエン返しがあるんか

と思いながらも有難いお話ですのでその場で逆提案させていただきました。

１、愛知県のアイドルは総じてレベルが高い。出演する地元アイドルには少しでも構わないのでファンのために「必ず全グループに」出演時間を与えていただきたい。

２、2日間拘束に見合った正当なギャランティと待遇を全グループ公平にお願いしたい。

３、ファンが馬券を購入いただける仕掛けには協力する。だが必要以上に購入を煽らないでほしい。

「以上すべて飲んでいただけるなら今ここで他のグループにも出演交渉の電話します」

その場で、オリエンシート情報（正確には忘れましたが）に基づいて、名古屋クリアーズさん、DIANA☆SWEETさん、Ｓｔａｒ☆Ｔさん、他2組に携帯から、ご一緒いただけないかと連絡しました。

うち、一組はうちと同じ理由ですでに他の仕事を入れてしまっていたので、NG。OS☆Uは僕が仕事振ると無条件に断ってくるので、代理店の方に照会かけてもらいましたが、結果的にdelaとコンペ対決になりました。

その結果は昨日、本日のイベントのとうりです。

若干の微調整はありましたが、ほとんどの条件を飲んでいただけました。

メインゲストに、でんぱ組.incさん、と地元からは今日の4組に正式決定してからは一部の代理店さまから

「中村さん！話がちがうじゃないか！delaは全て断るはずじゃなかったのか？！」

とお叱りをいただきましたが、真摯に僕らの希望に耳を傾けていただき「オリエン返し」というリスクを冒して提案いただいた会社さまに汲みするのは間違った行動だとは思えません。

「だったらあんたらも考えたらよかったんちゃうの？僕らのファンと運営側に立ったアイディアを」

僕の夢は名古屋・愛知に於ける芸能文化の地域主権

これは1989年から揺らぎない。

今回、このクソ生意気な零細企業の小僧の、勝手な言いぐさに真摯に耳を傾けていただいき、素晴らしい企画書を作成・プレゼンいただいた広告代理店ご担当者さま、ご紹介者さま