本日2月2日発売!!!
と、言っても40年前の「本日」なんですが・・・誤解された方、すみません。
そうなんです
「電撃のジュリー」79年初頭に放つ快心の作はコレダ!!
のキャッチコピーとともに1979年の今日、後のジュリー代表曲のひとつとなる「カサブランカダンディ」は発売されました。
これがもう1979年の2月から3月にかけて大ヒット!!
アリス、甲斐バンド、ゴダイゴ
それぞれ後世まで語り継がれる歴々の大ヒット曲を抑えてのザ・ベストテン1位!
この曲についてはもう語りつくせないエピソード満載なんですが、順番に書いていきまますので、このブログで足りない情報は皆様ご自由にコメント欄に書き込んでください。
そもそもなんでこのタイトルか?
これはあまりにも有名な話ですが、作詞の阿久悠さんが「勝手にしやがれ」同様、映画のタイトルから引用しました。
それがこの名画「カサブランカ」
主演は名優ハンフリー・ボガード
んで、彼の愛称が「ボギー」
つまりジュリーが「ボギー、ボギーあんたの時代は良かった」と歌うのはこの時代のボガードの意。
そしてこれがおそらく初公開となる、その阿久悠さん直筆の「カサブランカダンディ」の歌詞です
※ポリドールレコード沢田研二担当プロデューサー松下様より閲覧させていただきました。
ききわけのない女の頬を 一つ二つ はりたおして・・・
ひいいいいいい!!!!
今だったら、もう出だしだけで炎上しちゃうような歌詞ですね。CMソングになった日には非買運動が起こってしまうような・・・
歌詞先行で、作曲は大野克夫さん、この年までコンビを組んでいました。
ロックバンドの曲 カサブランカダンディ は松下さんによるとジュリーが「歌謡曲」からバンド編成の「ロック」へと本格的にスタイルを変えた曲となりました。
特筆すべきは何と言っても衣装とそのパフォーマンス
衣装はもちろん早川タケジ氏のデザインですが、ジーンズに白ジャケットに緩めたネクタイ、帽子、そしてジーパンのポケットにウイスキーの小瓶
これが今でも語り継がれる「沢田研二のイメージ」として定着していきます。
パフォーマンスは、ジュリーが70歳になってもLIVEで必ずやってる霧吹きです。
当時の小学生でこれをマネしたことのない子はほぼ皆無です、間違いない。ただ、吹いていたのはウイスキーではなくコーラかスプライトでした。
レコードジャケットのデザインも実は早川タケジ氏
さてこのレコードジャケット、デザインも斬新ですが、かなりムチャクチャです。
なにが?
僕も出版社にいた人間ですが、出版社や印刷関係の方はこのジャケットを見れば「おや?」って思うはず。
そうです、CMYKの4色印刷じゃないんです。特色を使用した6色(※僕は5色だと思います)印刷
つまり、通常のレコードジャケットでは「表現できない色」を使っているんです。
それによって早川タケジ氏のデザインが思う存分発揮されたジャケットになっています。
でもレコード会社はたまったもんじゃない、なぜなら、この印刷めっちゃ高額になります。
この時代、ジュリーのレコードは数十万枚売れてるから、枚数×特色印刷がコストになります、当時のポリドールレコードさんは随分苦心されたようです。
さて、衣装の話に戻りますが、週刊現代さんの対談の時、どうしても「カサブランカダンディ」の衣装の話がかみ合わない。
僕の記憶違いだと思っていました。当然映画「カサブランカ」も観てますのでハンフリーボガードのイメージとごっちゃになってたかと。
そうでなくてこの年発売されたジュリー初のベストアルバム「ROYAL STRAIGHT FLUSH」の衣装と混同してました。
でもやっぱそうではなくて
歌ってたんですよ!この衣装でも「カサブランカダンディ」
かっこええなあ、ジュリー
さて、この曲を含めて、1979年の沢田研二 として昨年末に講談社様の「週刊現代」誌面の対談に私も参加させていただきました。
発売期間終わって、一部ファンの方も最近アップされてましたので載せちゃいますね、読んでない方はどうぞ、熟読してみてください。
尚、カサブランカダンディ の楽曲とその詳しいエピソードについては2017年に放送されたこちらのラジオ番組(沢田研二論のラジオ版です)もお聴きください。
LIVEバージョンでお届けしています。
さあ、みんなで歌おう!
https://www.youtube.com/watch?v=RwVU8cMjo2s&list=PLRvv_fVjh0zB87_eQEanTvmWmDizn1Ump&index=9
ボギー!ボギー!
アンタの時代は良かった~!!!!
おしまい。