別に東京の事務所が嫌いなわけじゃないんですよ。
すごく良心的なところもたくさん知ってます。ご存じないかもしれませんがこの業界、意外と名古屋出身のひと多いんですよ。
80年代90年代に活躍したあの業界出身の方々です。
友人というよりは顔見知り程度ですが。
良心的じゃない事務所ですか?
とても書けませんが例えばこういう会話してます
「はいい!!名古屋から新鮮なおっぱい4個輸入しましたああ!ギャハハハハ!!」
はい、これ以上書けません、あとは想像してください。本人は「東京の事務所に受かった!」って目をキラキラさせて報告してきますが。
主にアイドルを扱うマトモな方の事務所の方がこんなこと言ってました。
「オーディションのポイントは主に4つ『容姿』『年齢』『ダンスと歌』最後に『親がめんどくさいかどうか』」
他の事務所辞めて面接に来る子も多いです。
そんなとき、親御さんが同行して前の事務所の悪口をさんざん言うのは辟易とします。
そんな子うちに入れるわけないですよ、なぜかって?辞めたときウチの悪口絶対言うから。
こういう風に書くと「これは私のことか?!」ってクレームたまに入りますが、僕もう500組以上の面接してますので何書いても誰かには当てはまりますよ。今さら個人を攻撃する意味がないです、ただ将来のある子の可能性を親が潰さないようにしてほしいだけです。
メンバーのお母さんとはLINEや電話でよくやり取りします、今年に入ってからも夜8時~深夜まで計3人のお母さんと代わるがわるもろもろ電話で相談会してたこともあります。
OS☆Uのときは(もう時効かな?)ば〇ちゃんのお母さんが電話かけてきました「娘が今日も帰ってきませんどうしたら良いでしょう?」
OS☆Uとdelaを通じて、一番よく喧嘩したのはdela1期生『浪花のダンス職人』弓彩也香のお母さんです。
深夜2時ごろまで「このボケェ!」とか「うるしゃああ!」とか「黙れ!この分からず屋があ
!」とか「ホンマジブン終わってるで
!」とか、相手は大阪のオバ・・・失礼、お母さまです、めっちゃ強いです。
今でも楽しい思い出です
なんでか?
言い争いしてるのはどちらも「どうしたらdelaがもっと良くなるか」っていうことの意見のぶつけ合いなんです。
決してdelaを辞めるとか、あの子が気に入らないという話ではないのです。
お母さんも僕も真剣にそれを考えてて、ただ意見が違うだけなんです。
弓彩也香は同志社香里高校ダンス部で日本一になったメンバーです
昨年「ダンシングヒーロー」でブレイクした登美丘高校を破って全国制覇したのも実は同志社香里高校です。
(CBCラジオで「優勝したチームもちゃんと取り上げるべきだ」と言っていたつボイノリオさんのご意見はもっともです)
そこのメンバーの親だから色んなやり方も厳しさも練習方法も知っているので、時には参考になるご意見もいただきましたし、ただ高校ダンス部とアイドル運営では食い違いもありました。
言葉の質はともかく、率直に意見がぶつけ合えるプロデューサーとメンバーの親との関係。なんて、なんて健全か?
今、名古屋でも全国でも弁護士を通じての文書でしかやりとりできない状況ってたくさんありますよ。運営からも、親御さんからもよく相談受けますし、過去ウチも全くゼロではありません。
それとは真反対の素晴らしいケンカですよ。
世はSNS時代、昨年の僕の誕生日にはそれなりにみなさんからメッセ―ジ頂きましたが、一番心のこもったメッセージを絵文字いっぱいで送信してきたのは実はdela1期生弓彩也香なんです。
(ちなみに犬塚さんは毎年です、あ、これ↑だからお前らも送れ!ってことじゃないからね)
ようするにね、親なんです。
あんだけ僕を罵っても、娘には「ちゃんと感謝しなさい!」って言ってるんですよきっと。今でも。そういう親の子だから、何年も前に在籍したグループのプロデューサーにきちんとメッセージを送れる。
分かりやすいです。人にちゃんと感謝できる子の親はちゃんとしてる。
残念なこともあります。
どうにも本人と意見が食い違い、親と話し合いをしようと、ファミリーレストランに入って座るなり、いきなり片肘をついて「さあ、何から文句言おうかしらね~」と。
「しゃべるのが下手ならまずは見学をしてみよう、何回でも見学しよう、そこから始めよう」
が↓
「お前なんかトークできないから何度見学にきても出られない」
娘がネガティブに解釈して、言葉を変換して親に伝えるわけですよ、親は自分の娘を信用してるから、変換したまま伝わる。誤解と曲解が積もって気づいたころには僕は家庭内では悪の権化です。
この親がバカだ、とは思いません。娘を信じて娘の味方をしない親の方がダメです。
親とモメたとき僕は本人に必ずこう言います「最後の最後、俺と親の意見がどうしても違うときは親の言うこことを訊け、最後の瞬間まで一緒にいるのが親子だから」
そうなる前に本人と、親御さんとコミュニケーションをとっていかなければなりません。
学校の先生ってタイヘンだなあ~って思いますよ、そりゃあウツになるわなあ。
ちなみに前出の親はきちんと冷静に誤解を解いた上で、「俺の前で話すときは背筋を伸ばせ!」と最後は姿勢を正しました。
清里千聖のお母さん、中島咲良のお母さん、最後まで続けさせてくれと言っていた麗羽のお母さん
このお三方に共通するのは「DJ」「テレビタレント」「レースクイーン」カテゴリは異なってもご自分でも若いころ芸能活動をしていたこと、業界のことを多少でも知ってくれているのでほとんど口出ししてこないし、僕のやり方を信頼してくれてる。
この業界で得た経験がその後の自分の人生をいかに豊かにしてくれたか、をご自身が知っているので、娘にも続けさせたいと思っている。途中で逃げちゃダメだと。
大手事務所は、めんどくさい親のいる子は才能があっても後々面倒だから落とす
芸能地域主権を目指す僕としては、親御さんの意見も聞き入れて一緒に前に進む
めんどくさいですか?
そりゃあめんどくさいですよ。
契約書で、親も口出しできない状態にするほうがそりゃあラクでしょうね。でも契約書では書けない、こころの通ったコミュニケーションをとる方法も必ずあると信じています。
面接時に親御さんを前に僕は必ず言います
親元を離れて遠い地で、異様な精神状態と孤独の中、不安と戦いながら追い込まれて芸能活動をするのではなく。
おうちに帰って「ぶあああ!ナカムラ超ムカつく!!今日はこんなヒドいこと言われた!本当にあのオッサン最悪だわ!!」とお母さんの作ったご飯を食べながら家族にぶちまける。
お母さん、僕の悪口をどんどん聞いてあげてください。それは娘さんの精神衛生上なんて健全なことか・・・
今日も
どこかの名古屋の食卓で、僕の悪口が飛び交えば、芸能文化の地域主権にまた一歩近づくのであった。
おしまい